2020年、世界を襲ったコロナ禍に対応するため、多くの企業がリモートワーク環境の整備に取り組みました。リモートワークに必要なIT環境を大きく分けると以下の2つになります。

①業務のデジタル化と遠隔地からのアクセス環境
②円滑なコミュニケーション環境

このうち、2020年の最初の緊急事態宣言下で問題視されたのが①です。社内に紙書類で回している業務があると、社員が出社しないとその業務は止まってしまいます。また、すでにデジタル化していた業務でも、社外からのアクセス環境が貧弱だとリモートワークに支障をきたします。一方②に関しては、リモート会議のためにオンライン会議ツールを導入したという企業も多いでしょう。また、社内コミュニケーションの円滑化を目的に、メールより気軽に使えるビジネスチャットも人気を博しています。いずれにせよ、直接のコミュニケーションが困難な状況では、従来からのメールと電話だけでは不十分です。

マイクロソフトは、コミュニケーションツールのMicrosoft Teamsをハブとしたソリューション間連携を強化することで、こうした生産性低下の課題に取り組んできました。本書では、営業支援ツール（CRM/SFA）のMicrosoft Dynamics 365 Sales と Teams がどのように連携し、どのように業務効率化を支援するのかを交えながらご説明します。